2024 04,25 09:19 |
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2006 07,31 23:52 |
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九年目の魔法
原題 Fire and Hemlock 著者 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 訳者 浅羽莢子 あらすじ おかしい。懐かしい壁のこの写真も、愛読してたベッドの上の本も、覚えてるのとは違ってる。まるで記憶が二重になってるみたい。そう、ことの起こりは確か十歳のとき。大きな屋敷にまぎれこんだら葬式やってて、そこでリンさんていう男の人に出会って、それから、なにかとても恐ろしいことが……少女の成長と愛を描く魔法譚。 今回はあのジブリ映画の原作者で有名な、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの「九年目の魔法」です! ずばり、難解でした。まだ一回しか読んでないので今度ヒマができたとき、理解できるまでじっくり読み返したいです。 まだ読んだばかりで、考えがまとまってないのですが… ポーリィとリンさんの恋…う~ん。恋愛的描写はそんなに多くないですけど…最後の方はそこそこありましたが…。 恋愛のお話というより、人間模様+ファンタジー、そして記憶の危うさを示しているように取れました。 ポーリィの生い立ちはちょっとかわいそう;リンさんと会えたからまだましだと思うけど…特にお母さんが…叱ってやりたくなりましたよ。 ↓最後についての考察。ネタバレですので反転で。↓ 最後のローレルの論理ってのは、結局、勝つが負ける、負けるが勝つって意味なんですよね…?(逆説表現?)つまり、勝つにはプールの底に沈むしかない。それでポーリィは「それなら負けるまで。」と思った。つまり生きてほしいと思った…???(ポーリィの中で"生"が勝ちでローレルの中で"死"が勝ち?ん?なんか変;) そして「どこでもないところで通用しない理屈なら、どこかでは通用するはず」ってのは、"無"(=<どこでもないところ(nowhere)>)で通用することなんか一つもない(もしくは"無"なのだから、ふたりいっしょでいられるわけがない)から、<ここ(here)>では、ふたりいっしょにいられるし、なんでも通用しちゃうってことかな。 だからローレルの負け?策士策におぼれるってやつかな? う~ん難しい。 あと、この本の中に登場する本は全然読んだことがない本ばかりなので、近いうちに図書館やなんやらで借りたいと思っております! とにかく引き込まれるお話です!ホントおもしろくて際限なく読んじゃいました!(5時間近くずっと読んでいた私であります;) ファンタジー色薄いので、ファンタジー嫌いでも本好きな人なら読めると…思いますよ、私は。 本の値段高いです…;きっと翻訳者の印ぜi…(意味分かりますかね;) ↓ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんファンサイト、「九年目の魔法」考察等↓ 九年目の魔法―ポーリィが読んでいた本― ↓「九年目の魔法」にでてくる本などいろいろ 銀の椅子 ↓現在休止中のようです。 あたたかい灯 ↓考察・感想など 石猫文書館 ↓「九年目の魔法」二次創作小説。原作の雰囲気が失われていません。 九年目の魔法部屋 PR |
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