2024 04,21 01:30 |
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2006 08,01 11:50 |
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基本ネタバレですので、ご注意。
まず、"絵本"の意味について…「へいわのかみさま」はニナが明かしてくれたので…というか双子の過去まんまじゃん!(あっ横浜弁がでた…東京人も使うと思いますけど;) ・めのおおきなひと くちのおおきなひと では、「めのおおきなひと くちのおおきなひと」について。 ↓散文ですので簡潔なまとめのみ見たい方は、字の青い部分をお読みください。 <はじめに> まず、この絵本のその後。 私は今度は"めのおおきなひと"が悪魔と"とりひき"してしまうと思います。"くちのおおきなひと"はほったらかし…だと思うのですが…(お腹がすきすぎて死んでしまう、とか。) そしてまた、"めのおおきなひと"も"とりひき"したことを後悔するのだと思います。 んでもって、また悪魔と"とりひき"しなかった人(はなのおおきなひと…とか?笑)が後悔してやっぱり"とりひき"をするのでしょう。 ("とりひき"だらけだ~;) 分かりやすく "くちのおおきなひと"→とりひき→幸福→後悔→死? "めのおおきなひと"→ これをあわせると とりひき→幸福→後悔→死?→とりひき→幸福→後悔→死?→とりひき→...∞ 悪循環ですね。 これを前提として考察しています。↓ <本題> さて、ここで言いたいことはなんなんでしょうか? 悪循環、ないものねだり、悪魔のずる賢さに操られて利用されてしまう人々…とか? なんにせよ、ここでの悪魔は、「ないものねだり」や「後悔」といった感情を利用しているように思えます。そうしてそこでこの絵本のような悪循環が起こる。 そういう人間の愚かさを伝えたかったのではないでしょうか? 単純すぎるかもしれません。でも、仮にこの絵本で人間の"愚かさ"が題材にされていたとします。 なぜそれが題材なのか?それ以前に何のためにこれをかくのか? 子供の"教育"のため、ではありませんでしたか。 ですから、「子供に人間の利用の仕方みたいなものを教える道具」という意味で浦沢先生はこの「めのおおきなひと くちのおおきなひと」を考えたのかな、と私は思います。(いまさら弱腰:笑) <結論> まとめると、「めのおおきなひと くちのおおきなひと」は、 人間の"愚かさ"がテーマの絵本。 そしてこの絵本をかく目的は子供たちにその人間の"愚かさ"(後悔や欲といったもの)の利用の仕方を教えるためである。 (…となると「へいわのかみさま」はこどもになにを学ばせるのかが問題ですね…) 何を取引したのか気になるところですが、それはあまり重要ではなさそうです。 これは、ヨハンが自分の周りの人間や、人と少し違った考えを持つ人たちを自分の犯罪に利用したのと一部重なります。(ただ、取り引きなしに利用された人や、取り引きをしても後悔していない人がいますし、ヨハンは断るような人には取り引きを持ち掛けなかったように思えますので、ホントに一部です。) つまりヨハンはこの絵本よりもっと確実に危険を少なく周りを利用していったんですね。で、いらなくなったり、邪魔になったら、殺すと…; ・へいわのかみさま 「へいわのかみさま」は子供に何を学ばせるのか、という新たな問題が出てきましたので…「めざめるかいぶつ」よりかは、いくらか楽そうなので先に考察することにします。 <はじめに> まず、この絵本のその後。これはニナが明かしてくれた通り、"かみさま"は自分を殺してしまうのだと思います。(ただ銃は使わないと思う…;) ↓↓これを前提に…↓↓ ↓散文ですので簡潔なまとめのみ見たい方は、字の青い部分をお読みください。 <本文> まず、ここで言いたいこと(テーマ)は、 「どんなに優しくて、思いやりがあって、まるで神様みたいな人がいたとしても、そんな神様のような人の中にでもさえ悪魔は潜んでいるのだよ。」 ということではないでしょうか。 「善と悪は紙一重―だから誰だって簡単に悪になれるし、悪が善を装うことも簡単にできるのだよ。つまり君たち(子供たち)の中にだって悪魔はいる。」 とかそんなようなことを認識させたかったのだと思います。 ただここで問題なのは、最後に"かみさま"が"あくま"を殺してしまうというところです。 そこで私が考えたことは、 「自分の中に悪魔がいることを知らないと、それの存在に気づいたとき、この「へいわのかみさま」の"かみさま"ように自分で自分を殺さなくてはいけなくなってしまう。だから君たち(子供たち)の中にだって悪魔はいるってことをちゃんと覚えておくんだよ。」 と伝えたかったのかな、と… <結論> 「へいわのかみさま」のテーマは"善と悪"。 そして「善と悪は紙一重。誰だって悪になれる。みんなの中に悪魔はいる。ただ、そのことを知らないと、気づいたとき困ってしまうかもしれないから、ちゃんとその存在を覚え、認めてあげよう。」 ということを子供たちに伝えるための絵本だと思います。 (つづく) PR |
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