2024 04,30 13:28 |
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2006 09,01 01:42 |
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最近、web小説読むのにはまってます。
ということで、おすすめサイト様を紹介したいと思います! ↓ネタバレ少しありますが…純文学なので平気かと思います。↓ 窓辺の花 純文学"風"の小説。 一番純文学だな、と思ったのは「アリスの家」。 主人公の不器用さがそれらしかったです。 「花型ちらし」は、性格描写がよくできていて、特に親たちの身勝手さがリアルでした。 初めと終わりが対応しているのもおもしろいです。(読めば分かりますよ) 切ない雰囲気な物語ですが、弟の担任の存在や、兄妹の心境の変化が希望を抱かせてくれました。 そして、最後のモノローグも◎!主人公の「決心」が感じられました。もしくは、「ここ」はもう今までの家とは別の「家」なのだ、ということでしょう。 「青い線」は切ないです。とことん切ない。もしかしたら女特有の切なさかもしれません。 「子どもがほしい」という切実な思いをなかなか真に受け止めてくれない夫。その矢先判明した不妊。夫は優しくしてくれるも、「子どもはほしいができないなら仕方がない」と。 私がほしい言葉はそんなのじゃない… この気持ちはなんとなく分かるかも。 妊娠に限らず、ありますよね。こういうことって。 具体的にどう言ってほしいのかは自分でも分からないけど、そうじゃない…っていう。 また、主人公以外の登場人物の心理描写も現実感を帯びていてよかったです。 ここでもやはり、最後のセリフが雰囲気をいっそう引き立ててました。 この苦しみから逃れるためにはそうなるしかないんだろうっていう心情なんでしょうね。 最後の"締め"できめるタイプが多いようです。締めは大切ですからね。 "締め"ではありませんが、一番覚えているのが、「人間失格」の中の、「人間、失格」という部分です。 そこでいきなり表題が出てきたのでビックリしたのだと思います。 表題が作品の中で出てくるのってあまり好きではなかったのですが(なんか型にはまった感じがして)、これは受け付けました。なんででしょうねぇ... 純文学だけあって、ドラマ性はないものの、心にじんわりしみる作品がありますよ。 ぜひ、のぞいてみてください。 PR |
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